友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >
今日は久しぶりに親友と一泊旅行。

学生時代は
よくお互いの家に泊まりっこしたのに…
なかなか一緒の時間は作れないものだね。


遠くもない温泉地。

二人お揃いの浴衣を着て写真撮っちゃうって
学生時代とかわらないね!

そんなことが幸せに思うね。


でも
そんな幸せが一瞬にして消えてしまう発言を
多恵 ( たえ )がしたの。

かなり上機嫌だった。
二十歳のお祝いだとアルコール飲んだんだよね。


「 私さぁ、
湖子 ( ここ ) がキライだった。
っていうかキライ。
あの頃私が付き合っていた佐藤くん。
湖子狙いだったんだよね。
だから私から誘って付き合ったわけよ。
湖子も佐藤くん好きだったでしょ? 」


私はビックリして言葉が出なかった。

入学した時から好きで、
時々目があったりして幸せに思っていたら

多恵に

「 私の彼氏! 」

なんて紹介されて
しばらくショックから立ち直れなかった。

それが今のセリフで
私のスイッチは入ったのかもしれない。
< 2 / 55 >

この作品をシェア

pagetop