友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >
「 人の好きになる人に興味があるだけ!
だから卒業したら、
すぐ別れたよ。 」


私は何て言っていいかわからず、
アルコールだけが減っていた。


「 まあ、湖子だって
私の別れた男に興味ないでしょ?
だって私の中古品みたいだよね? 」


気がついたら私は持っていたグラスを
多恵めがけて投げつけていた。


私はそれしか出来なかった。
服を着替えて
荷物をまとめて
同じ部屋に居たくなくってロビーのソファで缶コーヒーを飲んでいた。

電車が動き出したら一人で帰ろう。

この旅行だって
多恵が行きたいって言ったから決めたことなのに…。
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