友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >
「 成さんって
彼女さんいますか? 」
「 彼女はいないけど、
大切な人はいるよ。
…
もしかして
賀子ちゃんオレのこと好きとかいうのかな? 」
私は小さく頷く
「 オレ大好きで大切な人とは
絶対に結婚できないけど…
ずっと守っていきたいんだ。
そのこと理解してくれるなら…。 」
私は大きく頷いた。
そっかぁ
私は
なんとなくなんとなくわかった気がした。
ハッキリ言わなくても大切な人が誰かも…
宏愛が語らないことは、
このことだね。
宏愛…
私は大好きな成さんとつきあうことにしたよ。
私は
大好きな成さんが
大切な人のことも全て理解していきたい。
宏愛… ごめんね。
私は成さんを選ぶ。
メールを書いてみたけど
送信は出来なくて保存した。
私の答えが合っているねかなんて、わからない。
ただ…
誰かと繋がっていたかっただけなのかもしれない。
成さんが
私を心底愛してくれる日がこなくて…
繋がっていたい…。
end