友誼ゆうぎ〜自分のために鏡みよう〜< 短編集 >
目の前に座っている天子に助けを求めようと
ずっと見つめているのに
私のこと見ようともしないで
となりの男性と楽しそう…。
「 てっ…天子…。 」
「 ねぇ… 四葉ちゃん? 」
私の天子に向けている視線を遮るように
顔を出してきて
ビックリして反応できないでいたら
「 四葉ちゃん
ここ空気悪いからさ
外に行かない? 」
私の左手をつかんで
無理矢理立ち上がらせようとしている。
「 やめてください。 」
私は立ち上がって
手を振り払い外へと出た。
「 なぁーんだ。
自分から外へ行くなんて
誘ってるんでしょ? 」
後ろから抱きつかれ
気持ち悪くて寒気がしてきた。
「 やめてください!
私、帰る…
帰りたいから
外へ出たんです。 」
「 そんなこと言わないで
二人で他で食事しようよ。 」
私の頬に触れようとした手を
条件反射でパシッと叩いて
「 触らないでください。 」
逆に私は平手打ちをされて
冷たい道路に叩きつけられた。