キズナ~私たちを繋ぐもの~
「司」
「別に、変な事はしない」
司の手が優しく私の背中を撫でる。
慰められるの、おかしいでしょう。
私があなたを振ったっていうのに。
そう思うのに、司の手は温かくて振りほどこうという気にもなれなくて。
「メイク落とさなきゃ」
「うん」
「肌荒れしちゃう」
「うん」
どうでもいい事を呟きながら、それでも司にもたれたまま、いつしか私は睡魔に襲われて、そのまま眠りについてしまった。