キズナ~私たちを繋ぐもの~
「あ、待って。お兄ちゃん疲れてるんだから、私が作るよ!」
そう言って、綾乃が部屋から飛び出してきた。
ひらりとスカートが風に乗って舞う。
白のやわらかそうなカットソーに、ふわふわのスカートをはいた綾乃は、俺が驚くほど可愛かった。
「アヤ?」
「あ、ごめん。ちょっと着替えなきゃ。
明日の服を決めてたの!」
「明日?」
明日って土曜日だよな。
なんかあるのか?
「……明日、どっか行くのか?」
「え、あ。う、うん」
綾乃が真っ赤になる。
その姿は分かりやすく、ピンときた。