キズナ~私たちを繋ぐもの~


「うわ」


でもこの1件が曲者じゃないか。

大手商社に納品したプリンターのメンテナンス。
台数が半端ない。


「ここ、俺一人でですか」

「ああ。午後からずっとな。頼んだぞ」

「あー、はい」


意地悪く笑う部長。
何でか俺の周りにいる人は、あんな顔で俺をいじるのが好きだよな。

英治もそうだ。

そう思って、開発部の方を睨む。


「へっくしょん!」


大きなくしゃみの音が聞こえてきて一瞬ビビる。


マジ?

俺の睨みってそんな効果あんの?


< 379 / 406 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop