キズナ~私たちを繋ぐもの~
「今、開けてみてよ」
司に急かされる格好で、私はそのリボンを解いて箱を開けた。
その中には、指輪が入っているであろうと予想できる小さなケースが入っている。
心臓が、ドキリと跳ねた。
だけどそれは、嬉しいとは違う方向に。
「これ」
おさまらない動悸をひた隠しにしながらケースを開けると、
予測した通り、ただの誕生日プレゼントには豪華すぎる指輪が入っていた。
「結婚してくれないか」
畳みかけるように紡がれる彼の言葉。