龍神






「感謝して欲しいくらいだよ」



「っ、感謝なんて出来るかよ~。俺の息子が使いモンにならなくなったらどうしてくれんだよ~っ」



「そうだよっ!」


「よかったね。これで女の子が泣かずに済むね」


「僕の息子は女の子鳴かすためにあるんだしっ」



「あ、もう一回されたい?」



「ゴメンナサイ」





なんだ。


俺にはてっきりもう一回されたいって言ってるようにしか聞こえなかったんだけどなぁ。






本当に、さ


そんな下ネタ堂々と言うモンじゃないよ。




さっきカップルが気まずそうに赤面して歩いてたし、お母さんと歩いてた中学生くらいの男の子も居心地悪そうにしてたし…


ここは結構人通りがある

はぁ…本当にコイツらは困ったちゃんだな




ジト目で見てやれば、冷や汗がすごい


まぁ、人通りなんて刹那たちが気にする訳ないから、まだ女の子の話し何だろうなあ





「だっ大体、雄馬だって女の子泣かしてるじゃん!!」


「確かにな~。俺たちより泣かせてるくせによくゆーよっ」




下から見上げられても…しかも急所押さえてたら全然怖くない


てか、上目遣いってどうかと思うね。

男の上目遣いとか、果てしなく興味ないし。



おまけに涙目

うーん、これは…ちょっとゾクゾクするかなぁ


いや、変態ではないよ?
ただ、もっと虐めてやりたいなぁって。





「ふふっ」


小さく笑みが零れた

そしたら刹那たちが化け物を見るような目付きで俺をみてくる




……「いっだだだだ!!!!」



とりあえず、頭を鷲掴みしてみる


これもこれで痛そうだ






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