龍神







そんな俺の腕を掴み雨葉は首を振る



…とりあえず、二人の頭から手を離す






「っ~~!!」


「…雄馬、ダメ。二人痛い痛い。」


「雨葉、オメーはなんていい奴なんだぁっ」


「…雄馬、ゴメンナサイは?」


「雨葉ぁー、」


「え、…嫌なんだけど」




誰の為にしたと思ってるの雨葉は。


この二人はこういう事されて当たり前のコトしたんだよ?




刹那と幸は、雨葉の足にしがみついてる



あーもー、雨葉がそう言うんなら、なんて。






「雄馬、良くない」


「…えー」


「ほら、ゴメンナサイ、して?」



「…うん、何か本当に不本意だけど。ごめんね?」



「雄馬、偉い」


「偉いんだ。今の謝り方が偉いんだ。へぇ…ひっ」


「刹那何?」


「なっ何もアリマセーン(笑顔が、黒い…)」





ニッコリと雨葉が笑って俺の頭を撫でた




はぁ、マジでキャラ崩壊し過ぎ。


俺こんなキャラじゃないのに…

そう思っても、やっぱり頭は撫でて貰うのは好きだ



そんな俺に失礼なコトを言ってきた刹那には微笑んでおいた


だって本当に不本意だし







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