親友な女
15分ほどで主任が戻ってきた。社員は朝子の噂話もあきて各々の仕事に戻り始めた頃だった。
「吉田さん、ちょっといいかな?」
「はい・・・・・・」
加奈だけがミーティングルームのほうに呼ばれた。加奈は少し緊張した様子で主任の後ろについていった。
「あなたが原因みたいよ」
「え?」
唐突な言葉に何を言われてるのか一瞬分からなかった。
(うまくやっていたはずなのに・・・・・・)
「どういうことですか?」
聞かなくてもなんとなく分かる。聞くだけムダ。
それでも困惑した自分を演じ続ける。
「朝、吉田さん、部長に企画書の清書頼まれてたでしょ?」
「あぁ、はい・・・簡単なものだったので、午前中で終わりましたけど」
「そうね。吉田さん、パワーポイントで書類作成するの得意みたいだから、部長も私も助かってるわ」
「はい・・・」
早く本題に入ってほしい。
「それがね、傷付いたみたい」
「はぁ?」
「大野さんって、エクセルもまともに扱えないでしょ? だから入力っていう簡単な仕事しか今のところやってもらってないんだけど・・・なのに吉田さんはエクセル意外のソフトも多少できるから、他の仕事も頼んだりしてるんだけど・・・」
「・・・」
「自分の存在に自信がなくなっちゃったらしいわ・・・自分なんか必要ないんじゃないかって」
「そんな・・・」
「分かってる! 吉田さんは何も悪くないわ。ただ妬みの対象になってるだけだものね」
「いえ・・・」
「吉田さん、ちょっといいかな?」
「はい・・・・・・」
加奈だけがミーティングルームのほうに呼ばれた。加奈は少し緊張した様子で主任の後ろについていった。
「あなたが原因みたいよ」
「え?」
唐突な言葉に何を言われてるのか一瞬分からなかった。
(うまくやっていたはずなのに・・・・・・)
「どういうことですか?」
聞かなくてもなんとなく分かる。聞くだけムダ。
それでも困惑した自分を演じ続ける。
「朝、吉田さん、部長に企画書の清書頼まれてたでしょ?」
「あぁ、はい・・・簡単なものだったので、午前中で終わりましたけど」
「そうね。吉田さん、パワーポイントで書類作成するの得意みたいだから、部長も私も助かってるわ」
「はい・・・」
早く本題に入ってほしい。
「それがね、傷付いたみたい」
「はぁ?」
「大野さんって、エクセルもまともに扱えないでしょ? だから入力っていう簡単な仕事しか今のところやってもらってないんだけど・・・なのに吉田さんはエクセル意外のソフトも多少できるから、他の仕事も頼んだりしてるんだけど・・・」
「・・・」
「自分の存在に自信がなくなっちゃったらしいわ・・・自分なんか必要ないんじゃないかって」
「そんな・・・」
「分かってる! 吉田さんは何も悪くないわ。ただ妬みの対象になってるだけだものね」
「いえ・・・」