親友な女
「大丈夫。明日からは大野さんにも入力以外の仕事をしてもらうわ」

「はぁ」

「だから安心して。大野さんもきっと頑張ってくれると思し、吉田さんは明日からもいつも通りに大野さんに接してあげて」

「・・・はい、分かりました」


主任は笑顔でミーティングルームを出て行った。
加奈もゆっくりとした動作で自分のデスクに戻り、入力の続きを始めた。



カチャカチャカチャカチャ・・・・・・カチャカチャカチャカチャ・・・・・・カチャカチャカチャカチャカチャ・・・・・・エンター

加奈は心臓がむず痒かった。


(ホントにかわいそうな女の人・・・)


加奈は朝子のことを考えていた。顔は自然と笑っていた。


カチャカチャカチャカチャ・・・・・・カチャカチャカチャカチャ・・・・・・カチャカチャカチャカチャカチャ・・・・・・エンター




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