親友な女

「ガ～ドォがかたぁいのぉ～♪　エリス～って、生理用品のＣＭの・・・・・・」

「あぁ～～！　なるほど。なんか懐かしいＣＭだね」

「ごめんねぇ～毎回飲み会で笑いの腕鍛えてるからね！　加奈ちゃんにはちょっと笑いのレベル高すぎたかな？」

「高すぎだよぉ～分かんないよぉ～」

「ごめん、ごめん（笑）」

「でもさすがだよ～朝ちゃん！　そんな笑いのセンス出てこないよぉ～」

「まぁねぇ～」

「この朝ちゃんの良さが分かる男がいたらいいのにね！」

「これがまたなかなか、いないんだよねぇ～」

「どの男も見る目なさすぎだよ～」

「合コンだと、どうしても盛り上げなきゃって思って、私も平気で爪楊枝とか鼻に突っ込んで笑い取っちゃうしね・・・後で反省と後悔の嵐なんだけど0」

「その影に隠れてる、ホントは友達想いで優しくて、謙虚な朝ちゃんに気づける男がいたらなぁ～」

「いない！　なかなかいないんだよ！　そういういい男」

「いないかぁ～」

「そう！　そして私の親友みたいにすぐヤッテしまう女の子に引っかかっていくの・・・・・・そんで幻滅しちゃうの。お決まりのパターン」

「そっか～。でもさぁ、話戻すけどホントに大人しい子が自分から合コンに行きたいとか言うかなぁ～？　だってホテルとか即効行っちゃうんでしょ～？」

「う～ん・・・自分から合コンいくっていうか・・・誘ってほしそうな空気出すからこっちから言わざるを得ない空気ってやつ？」

「ほら！　その子、やっぱり、朝ちゃんの人の良さにつけ込んでるんだよ」

「う～ん・・・やっぱりそうなのかな～・・・かもしんないけど、でもいいよ」

「なんで～？　その子のせいで朝ちゃんの良さが周りに伝わらないじゃん」

「いいんだよ、私は・・・だって・・・加奈ちゃんみたいに自分を分かってくれる人がちゃんといるから」

「～～～朝ちゃん～～～！　もう！　抱き締めちゃうぞ！」

「加奈ちゃんみたいな男の人がいたら、私、絶対好きになるのにぃ～。加奈ちゃんが男だったらよかったのに」