親友な女
「私も朝ちゃんみたいな人、絶対彼女にしたよぉ。うちのダンナにも朝ちゃんの話よくするんだよ~」

「え~~!? 恥ずかしいぃー! なんて話するのぉ~?」

「すっごいお人好しの面白い友達ができたって話してるの! 夕飯のときはいつも朝ちゃんのしゃべってることとか、ギャグとかばっかり話してるんだよー」

「え~? そんでダンナはなんて言ってんの?」

「俺も友達になりてぇ~とか言ってたよ(笑) うちのダンナ、あたしよりお笑いとか見てるから、たぶん朝ちゃんのギャグにもついていけると思うよ~」

「ほんと~? じゃあ今度ダンナも一緒に遊ぼうよ~」

「いいね~。きっと気が合うと思うよ」

「私ね、昔からそうなの! 友達のダンナとか家族とかに絶対気に入られちゃうの!」

「やっぱ、面白いし、何よりも人柄がいいからじゃない~?」

「そうかな~? なーんか家族ぐるみになっちゃうんだよね~。彼氏とかできたら、絶対向こうのお母さんに気に入られる自信あるのにぃ」

「うんうん。分かる気がする~」

「そうだ!ダンナさんのお友達とかも呼んじゃって、合コンしちゃおうよ!」

「えぇ~? 合コンって夫婦参加ありなのぉ?」

「大丈夫、大丈夫。合コンっていってもただの飲み会だもん」

「そっかー」

「ねっ、ねっ? 楽しそうじゃない?」

「う~ん、でも。うちのダンナ、友達少ないよ?」

「え~? 高校とか大学時代とかの友達とかいるでしょ~?」

「す・・・少しはね。でも結構みんな結婚しちゃってる人多いからなぁ」

「そっかぁ・・・しょうがないよねぇ。一人くらい独身のお友達がいてもいいのになぁ・・・残念・・・」

「あ、うん・・・でも・・・・・・一人くらいなら・・・」

「ホント?」

「うん。たぶん大丈夫。一人くらいなら・・・なんか二対二になって、合コンって感じじゃないかもだけど」

「いいよ、いいよ! すっごい楽しみ!」
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