親友な女
「うん。ダンナに言っとくね」

「うんうん。言っといてぇ~。なんか加奈ちゃんのダンナ繋がりなら絶対気も合うし、運命な感じがするぅ~」

「そうかもね」

「絶対やろうね! 初対面でもぜんぜん盛り上げるから!」

「うんうん。分かった、分かった。・・なんか朝ちゃんってすごいよね」

「えっ? 何が?」

「そうやって、すぐ初対面の人とでも友達になれるなんて。友達の範囲が広がるって人気者の証拠だよね~。すごいよ。あたし、できないもん」

「え~? そうかな~?」

「うんうん。すごいよ!」

「なんか、昔からそうだったからね~。周囲の人たちに恵まれてきたって言うか・・・私の周りにはいい人が多いの」

「それは朝ちゃんがいい人だからだよぉ~」

「そうかなぁ~?」

「そうだよ!」

「へへ・・・ありがと~なんかテレるな~」

「だから、ホントにそのワンピ可愛いから次の合コンに着ていきなね~」

「うん。ありがと」

「友達にばっかり気遣っちゃダメだよ!」

「う~ん・・・それは自信ないかも~」

「え~? だって、さっきいつも世話焼けるお友達来ないっていってたじゃん!」

「うん・・・でも別の友達呼んでてぇ、その子もずっと彼氏いないし、大人しいし・・・」

「ええっ??なんでそんな友達ばっかなのぉ?」

「だって集まってきちゃうんだもん。そういう子たちが」

「あー人望あるからしょうがないかー。もしかしてその子もすぐホテル行っちゃう系なの?」

「いや、ううん。その子は外見とかが女の子っぽくないし、そんなに男に言い寄られるタイプじゃないなぁ」
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