和咲男子高等学園





次の日、


さっそく兄ちゃんと一緒に
高校に行った。




仕事内容は

主に掃除とか、洗濯とか

家事みたいな感じらしい。



「着いたぞー」



私は車から降りる。


結構新しめの校舎が
私の目に飛び込んできた。



「……わー」



思わず声が漏れる。



なんて名前なんだろう。



私は門に目を移し、名前を読んでみる。


 ワサキ
「和咲男子高等学園…」




……………ん?

ちょっと待って下さい。




「兄ちゃん……」



「何だよ?」



「ここ、どんな高校?」



「どんなって、普通の高校だけど?」



「………もしかしてさぁ

男子校とかじゃないよね?」



「そうだけど?」



そ、即答!




「えーーーーー!?」






こうして、
私の夏休みは幕を開けたのです。



.
< 11 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop