和咲男子高等学園





「………お前、まだ首筋…」



「あっ!見えてた?」



と言って髪で首を隠す。




「……消えてないんだな」



葉南の首筋の痕は
俺と喧嘩して出来たものだ。




「まぁ、一時期に比べたら薄くなったよ!めちゃくちゃ!」



髪をいじりながら話す。




あの時、

俺が大人になってれば、

今の葉南に傷はなかったはずだ。



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