和咲男子高等学園





二人並んでスーパーに行く。



なんかちょっと恥ずかしくなった。



そーいえば…
バイトし始めて誰かと出掛けたのって、木春くんがはじめてだ…。




「なぁ、佐倉?」



いきなり話しかけられて
びっくりする私。



返事がない事に不安を感じたのか、木春くんはこっちを見た。


私は急いで返事をする。






「佐倉の………初恋っていつ?」




「佐倉の……」の後から声が小さくなった。

っていうか!
いきなりどうした?!



「初恋?!私の?!」



「あぁ。」



木春くんは首に手を当てる。
照れてる証拠だ。



「私の初恋かぁ……」



そんなこと聞かれたの木春くんが初めてだ……。







本当は分かってる。私の初恋がいつか。


でも、分からないふりをする。









相手が奏だから。



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