和咲男子高等学園





「小学………3年……?」


奏とは小学1〜6年までクラスは同じ。

学童にも私達は通っていたから仲は本当に良かった。


私の奏に対する気持ちに変化が訪れたのは、小3の時だった。




「小学生か。」



「うん。仲の良かった男の子。」



名前はもちろん伏せた。
ダイレクトに奏だなんて言えるはずがない。



「仲の良かった…」



木春くんは私が言った事を小玉の様に言った。



「うん。本当に仲良しだった。毎日遊ぶくらい…」



昔の奏を思い出すと、なんだか切なくなる。





「今でも好きなのか?そいつの事。」



「え?!」



今でも……好き………


な訳ないじゃん!




……でも…

口が「違う」って動かない。



なんか言わなきゃ……。



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