和咲男子高等学園
「好き……ではない……かもしれない
けど……
………忘れられない……」
途中から何言ってんのか自分でも分からなかった。
今の奏は今の奏。
昔の奏は昔の奏。
そんな事分かってる。
なのに、
小学生の時の事を思い出してるはずなのに、出てくるのは今の奏だ。
昔の奏を思い出してるのに、昔と違う、今の奏が出てくる。
「分かんなくなっちゃった…」
ヘラヘラとおどけて見せた。
「………佐倉…」
あ!
なんか暗い雰囲気になっちゃった?
「あ!変な話してごめんね!さ、行こう!」
気が付いたら私達は立ち止まってた。
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