和咲男子高等学園





「ただいまー」

「………ただいま」



スーパーから帰ってきて俺は靴をぬぐ。


ぬいでる途中、階段から誰かが降りてくる音がした。
俺と佐倉は顔を上げる。



「奏!」


佐倉が奏の名前を呼ぶ。

降りてきた時の奏の顔が必死過ぎて面白かった。



「何そんな急いでんだよ」


少し嫌みっぽく言ってみた。俺って意外とS?



「急いでねーよ!」



「まぁ良いよ」


俺は先にキッチンに向かう。



「佐倉持つよ」



佐倉の持ってるバックを手から奪う。




「あっ、ありがとう!」



そんな佐倉の声を背中で聞きながら、食堂への道を歩く。



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