和咲男子高等学園





私はお兄ちゃんの少し後ろを歩いた。顔は下を向いて。




「おっ!葉一センセーじゃん」



「真昼、朝から元気だなー」




うわぁー。

お兄ちゃんが先生やってる所、初めて見たわ。



「なぁーに、はなちゃん隠れてんのー」



ギクッと体が動く。
真昼くんはコッチを覗いてくる。あー、ほっといてー!



「葉南、超ブサイクだから見ないであげて」



反射的にお兄ちゃんの足首を強く蹴る。

「いっ」とお兄ちゃんは小さくを漏らした。



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