和咲男子高等学園





「葉南ちゃん、床掃除してくれる?」



床は泥だらけだった。



「はい、分かりました!」



私は倉庫にモップを取りに行く。


倉庫はお風呂と近いため、声が丸聞こえだ。


耳を澄ますと、真昼くんの声がした。



「早く言わないと、取られるよ!」




取られる?何を?




「うっせーな、分かってるよ!」




あ、奏の声…。
怒ってる、なんか知らないけど。




「木春は、本気だよ」





本気?何に?





「あー、もう!分かってる!」




「ったく、二人がウジウジしてる間に、はなちゃんに彼氏が出来ても知らねーからな!」










え?



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