和咲男子高等学園





だって!

私の周りに“はな”さんなんていないし!


思い当たる節もないし。




「こりゃ、奏と木春も大変だな」



そう言った真昼くんの目は私を真っ直ぐに見ている。

その目に吸い込まれそうだったから、目をそらした。


……和咲ってイケメンばっか………。




「まぁ、頑張ってよ!はなんちゃん」



「…ぃてっ」



真昼くんはかなり強めに私の頭を撫でた(叩いた)。


葉南と、ちゃんと呼ばれたのが不思議な感じだった。




そーいえば、真昼くんに葉南って呼ばれたの初めてじゃない?






…じゃあ、いつもなんて呼ばれてたっけ…?



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