和咲男子高等学園





玄関の扉を開けると、




かわいらしい
女の子が立っていた。



「あっ!はじめまして!」


「はじめまして」



向こうが頭を下げたので、つられて頭をさげる。


   タグチ モカ
「私、田口萌華と言います。

真昼のはとこです」



「えっ!真昼くんの?!」




超かわいいはとこだなぁー。



「今日は真昼に用があったんですが…」


と、萌華ちゃんは私の腕の間から、中を伺う。



「いないようですね…」



どうしよう…とケータイで時刻を確認する萌華ちゃん。


よし。
待っててもらおう。



「良かったら、中で待ってますか?」



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