和咲男子高等学園
「よ!真昼!」
「よ、じゃねーよ!
だから何でいんだって!」
それから二人はたわいのない会話をしばらくしていた。
私を含めた他の人達は、それをただただ見ていた。
でも、二人の仲の良さが伝わってきた。
「ただいま。騒がしいな。」
奏が頭をかきながら帰ってきた。
そんな普通な事なのに、なぜかすごいドキドキしてしまう。
でも。
「あっ。田口さん来てたんだ」
奏が少し、よそ行きの優しい声で言った。
つーか知り合い?
でも、萌華ちゃんは
「………奏くん………」
顔が真っ赤だった。
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