和咲男子高等学園





「冷たいけど、いい奴だから
仲良くしてやって!」


と、真昼くんが超茂さんの肩に手を回す。



「うるさい」

と言ってその手をどける。



意外と二人って仲良しかも。

とか、思ってみたり…。



「ねーね!

は……はな……は…」



「“はなん”です!」



「あ、ハナンちゃんはいくつ?」



と、真昼くんに聞かれた。


「8月で17になります」


「えー!!同い年?!見えなーい!」



いやいや、真昼くんだって
見えないよ?



「じゃ、“はな”ちゃんだね」



はな“ん”だけどね。


何で親もこんな名前にしたのか…


まぁ、意外と気に入ってるから
良いんだけど…。




そんな会話をしてると、
またドアの開く音がした。



「お!ソウ!」




………ソウ?




「ただいま」



私は後ろを振り返る。







「………あっ」



私の後ろに立ってたのは




「…………葉南…か?」









私の初恋の人だった。



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