和咲男子高等学園
そんなこっ恥ずかしいミスを
犯した私の味方をしてくれる気持ち
なんか全くないように、
雨足は強くなり……。
電車は動いたものの、
駅まで行くのが危ないと判断した璃穂さんは、
「葉南ちゃん、今日は泊まろう」
と、言ってきた。
「ツーブロに……ですよね?」
当たり前の質問。
璃穂さんは黙って頷く。
「……分かりました。
じゃあ、家に電話してきます」
さすがに黙って泊まる訳にはいかないもん。
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