和咲男子高等学園





「大丈夫だ。俺がいる。」


耳元で奏の声がする。



私は奏に抱きしめられてると気付くのに時間がかかった。






嘘……。

奏のくせに……。

奏なのにまたドキドキしてる…。


最近、私なんかおかしい…。





「あっ。着いた。」




と奏が声を漏らす。





「………よかったぁ〜」



全身から力が抜ける。



てゆうか……




「……あのぉ……」



「あっ、悪ぃ!」




急いで私から体を離す。



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