和咲男子高等学園





「あー、これ?」



私は髪をよけて、木春くんに見せる。



「ひどい痕でしょ?

小学生の時に怪我してね。」



私の首筋には傷痕がある。

小学生の時に作った傷が上手く治らなくて痕になってしまった。



「昔は髪が短くて、すごい目立ってたんだよねー!


で、みんな
『ヤラシイ事してたでしょ?』
とか聞いてくんの!

それが嫌で髪伸ばしたんだぁ」



そう。

みんなヤラシイ事に繋げるから
なんか恥ずかしくなって、
目立たないように髪を伸ばした。





って、私何話してんだか!




「なんか、悪かった…」



あっ。気を使わせてしまった。




「いいよ!別に!」



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