和咲男子高等学園
私は髪を元に戻す。
なんか…気まずい雰囲気…。
やっぱ、男子の前で
「ヤラシイ事」は禁句だったかな?
「なぁ、佐倉」
「は、はい!」
いきなりで声が裏返る。
「お前……
奏の事が好きなのか?」
「へっ?」
「いや、深い意味は……」
と、顔を手で覆う木春くん。
あ、顔が赤い。
かわいい……。
「昔は好きだったけど、今は違うよ!」
「………そうか」
あれ?
反応が薄い…。
「なんで?どうしたの?」
「いや…、俺…実はさ、
佐く「木春くーん!」
と、真昼くんがやってきた。
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