Harting


次の日の朝。



いつものようにパジャマでポストを開けるとそこには佑征からの手紙が入っていた。





『柚葵へ
 俺らって付き合ってなかったんだな。
 柚葵って彼氏いたんだ。
 キス見ちゃったぞ。
 堂々としてんじゃねーよ。
 俺まで恥ずかしくなるだろ?
 あ、俺の事は忘れてくれな。
 さいなら、柚葵。
              大山佑征』





佑征...。
違うの。
話を聞いて?
それには理由があるんだよ?
キスしたくてしたんじゃないよ?
あたしはずっと佑征一筋なんだから。



「柚葵ー?新聞早くしろよ。」

パパ?


「ぁ、う、うん。」



濡れた手で新聞を取ると、新聞がところどころ黒くなっていたが気にせず渡した。






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