Harting
その4年後から、さらに1年と半年経ったある日の事だった。
「中山柚葵さん。お届けものでーす」
「ハーイ!」
若そう...。
新人さんかなぁ。
「割れ物ですが中身チェックしてくれませんか。割れてると困りますので・・・」
「ぁ、はい」
ん?
こんなの誰が届けてくるの?
ぇ?指輪?
「えーっとこれって誰からですか?」
「...俺から。」
いかにも宅急便という格好をした人。
もしかして...
「どなたです?」
「は?柚葵、忘れたのか?俺だよ」
「...ゆうせいッッ!」
「待たせて悪かった。
俺の誕生日今日だろ?
だから、明日結婚するぞ」
「俺と結婚してください」
「あたりまえじゃん、しよ!」
「んまぁ、飯食いにいこーぜ」