先輩と僕
「じゃあ、あたし並んで受付してくるね!」
半額券を握りしめたマイミが言うと、エリもひょこひょことついて行った。
「俺たちも行こうぜっ」
アキラに腕を掴まれ、僕も一緒に受付の列に並ぶことになった。
他のみんなは、受付スペースの手前にあるソファに座って、お喋りしたりケータイをいじったりして待っているみたいだ。
僕、アキラ、エリ、マイミ、で他愛ない話をしていると、すぐに受付の順番が回ってきた。
僕は、アキラとのお喋りに夢中で...、いや、本当は隣にいるエリの顔をチラ見するのに夢中で、受付はマイミに任せておこう、と思っていた。
すると、いきなりマイミが騒ぎだした。
「ど、どうしよう!この券、期限切れてるって!」
「なんだよそれマイミー!」
金欠のアキラは本気で残念そうな声を出す。
「あーどうしよう、今日お兄ちゃんバイト入ってないし!」
マイミが泣きそうな声で叫ぶと、受付の店員が、声をかけてきた。
「ここのバイトの誰かの、妹さんなの?」
僕はその時初めて受付のほうを見た。
その店員は、困ったような微笑んでるような顔をして、僕たちを見ていた。
半額券を握りしめたマイミが言うと、エリもひょこひょことついて行った。
「俺たちも行こうぜっ」
アキラに腕を掴まれ、僕も一緒に受付の列に並ぶことになった。
他のみんなは、受付スペースの手前にあるソファに座って、お喋りしたりケータイをいじったりして待っているみたいだ。
僕、アキラ、エリ、マイミ、で他愛ない話をしていると、すぐに受付の順番が回ってきた。
僕は、アキラとのお喋りに夢中で...、いや、本当は隣にいるエリの顔をチラ見するのに夢中で、受付はマイミに任せておこう、と思っていた。
すると、いきなりマイミが騒ぎだした。
「ど、どうしよう!この券、期限切れてるって!」
「なんだよそれマイミー!」
金欠のアキラは本気で残念そうな声を出す。
「あーどうしよう、今日お兄ちゃんバイト入ってないし!」
マイミが泣きそうな声で叫ぶと、受付の店員が、声をかけてきた。
「ここのバイトの誰かの、妹さんなの?」
僕はその時初めて受付のほうを見た。
その店員は、困ったような微笑んでるような顔をして、僕たちを見ていた。