甘くなるほどキミが好き。
†秘密のバレンタイン
二月。
私は友達の篠崎未穂と学校で昼食をとっていた。
「癒美、今年のバレンタインは誰かにあげる?」
「バレンタインかぁ…」
私が答えに困っていると、未穂はニヤニヤしながら言った。
「先生にあげちゃいなよっ」
未穂は私の数少ない友達の中でも唯一、御城先生の事を知っている。
「でも…気持ちを伝えるわけにはいかないから」
言葉でそう言っていても、伝えてしまいたい想いは溢れていた。
そして、私が切なそうに言うのを見兼ねて、未穂は提案した。