甘くなるほどキミが好き。



高校に入って初めての夏休み。


私は家で暑さと戦いながらゴロゴロしていた。





「…あっつー…」





うちわをパタパタして涼んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。





「はーい」


「入るわよ~」





開いたドアの向こうには母の姿。





「シャーベット、食べるでしょ?」





そう言った母の手には手作りのシャーベット。





「うん、ありがとう」


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