甘くなるほどキミが好き。



私が泣き止んだ頃、先生は再び私の手を取った。





「このチョコ、食べてもいい?」


「はい、どうぞ」





私はチョコの入った箱を手渡す。





先生はその箱を開けて、一つ口にした。





「ん…甘い、美味しいよ」


「良かったぁ」


「癒美ちゃんも、食べる?」





そう言ってあーんしてくれる…と思ったら、先生は自分の口にチョコを入れて―――


「…んんっ…」


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