甘くなるほどキミが好き。
整えられたこげ茶の短髪。
知的で大人な雰囲気のあるメガネ。
背が高く、スタイルも抜群。
こんな整った人、いるんだなぁ~…
自己紹介されたにもかかわらず、私は返事もせず御城先生に見惚れていた。
「ほらっ、挨拶しなさい」
母が促してくれたおかげで私は正気を取り戻し、
「あっあの、柑咲癒美です。よろしくお願いします」
ペコっと頭を下げた。
「よろしくって事は…家庭教師、ついてもらってもいいのね?」