10年間のこの思い
第一章
始まりの予感
「大きくなったら槙君のお嫁さんになりたいな…」
「うんっ!茄恋ちゃんがお嫁さんだったら僕嬉しいな!」
そう交わした約束から10年が経ち…私は高校生になった。
あの約束を交わしてからすぐに、槙君は引っ越してしまった。
「茄恋ー!おはよう!」
「萌、おはよ!」
「1年生のクラス表見てきた?」
「うんっ!見てきたよ。同じクラスだよね?」
「よろしくね♪」
――――――ガラガラッ
「茄恋!茄恋!このクラス、イケメンたくさんいるよ!!」