ねぇ…〜私の奇跡〜







凛 :「今晩ねぇ〜」







尋 :「一緒に帰れなくて
ごめんな」



心 :「大丈夫。 帰りは優にぃに
送ってもらうから…」




尋 :「うん、ごめんな」






凛 :「尋? 内科と呼吸器科と
どっちがいい?」




尋 :「空いてるとこで…」





凛 :「そっか。
決まったらまた来るから
休んでな」




尋 :「うん。」




そういって
凛ねぇは出ていった。






また2人になった。



さっきの聞かれたし…

なんか気まずい…



シーンとした空気を
破ったのは尋だった。





尋 :「俺な〜
元々は恋音と同じぐらい
体弱かったんだ…」



心 :「さっき、優にぃから
聞いたよ」



尋 :「そっか。 それでな
でも、医者になれって
ずっと言われてたぢゃん」



心 :「うん。私も保育園の頃から言われてた。」



尋 :「だったな…。 でも
こんな弱い体で医者は無理だと
思ってた。」



心 :「うん」


尋 :「でもな、そんな時
お前も喘息で身体が弱い事を
知った。
お前はしょっちゅう身体を
壊して、俺はそんなお前の
看病をしてきた。」



心 :「ごめん…」


尋 :「でもな、お前の看病を
してたせいで身体が強くなって
いって、中学校終わりぐらいから発作が出なくなってきた。




心 :「うん」





尋 :「俺はその時思ったんだ…
お前のような病気で苦しんでいる子供を助けたい…」


心 :「…」










尋 :「俺、医者になる!!!って」




心 :「ありがと…」



尋 :「今の俺がいるのは
全部、お前のおかげだ…」




心 :「ねぇ尋?
子供の未来を守るって
すごい事だね…
私も小児科にしようかな〜」



尋 :「まだ医大にも入ってない
くせに…わら」



心 :「いいの〜」





…トントン


凛ねぇが入ってきた。




凛 :「尋、呼吸器のほう
だから〜」



尋 :「おぅ」



尋は立って準備を
始めた。







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