ねぇ…〜私の奇跡〜






俺は寝てるとき
夢を見た。




それは
心那が初めて喘息の
発作を起こした時の夢だった。











心那は小1で
うちには両親がいなくて
兄弟で面倒をみていた。




ある日、
俺は心那の迎えに行った。



心那は毎日、学校に隣接する
下校した子供を親が来るまで
預けていられる、保育園の
小学校バージョンのところで
毎日迎えを待っていた。



まぁ、保育園の頃から
送り迎えは俺だったし、
ねぇちゃん達、なにも心那の
事しねーから…
別に慣れたからいいけど…






俺はそこに着いて
いつものように


尋 :「心那ー」
と叫んでた。




いつもなら
走ってくるヤツが
来ない…


聞いてみよっかなー


と思ったとき
誰かがのすのすと
こっちに歩いてきた。





尋 :「心那、心那?
帰るぞ〜」


心 :「…ぅん」



テンションがやたら低いと
思った。なんか嫌なことでも…
もしかして…イジメ!?


そう思って
帰るとき聞いてみた。



尋 :「ねぇ、なんでそんな暗いのイジメにでもあったか?」



心 :「ちがうよ」

んぢゃあなんだろ〜


尋 :「解けない問題でもあったか俺が解いてやるぞ」



心 :「ちがうよ〜」









結局家に着くまで
全部「ちがうよ〜」って
言われた。





家につくと
凛ねぇがご飯作ってた


ご飯は凛ねぇの係。




尋 :「ただいま〜♪」


と言うと



凛 :「お帰り〜心那♪」



凛ねぇは心那を愛している。
そんなに溺愛するぐらいなら
迎えに行けばいいのに…

そう思いながら
リビングにいった。







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