ねぇ…〜私の奇跡〜
意識が戻ってきて
目を開けようした時
誰かがなんかぶつぶつ言って
いるのが聞こえた
心 :「ねぇ尋?
ごめんね? もっと早く帰れば
よかったね…」
目が…開けれない…
心那かぁ…
謝んのはこっちなのに…
ごめんな…
心 :「尋、目を覚まして?
はやく一緒に帰ろ?」
覚めてるから
…安心して…
帰る。目をあけたら帰ろうな
心那はしばらく黙って
静かに泣いていた。
しかし
少ししたら
今度はなんか決意したような
凛々しい声が聞こえた。
心 :「ねぇ、尋?
私、強くなる。…私のせいで
こんな熱…出しちゃって…
発作まで復活させちゃって…
私、本当は尋の近くに居ない
方がいいのかな…」
んなわけね〜だろ?
あ〜はやく
抱き締めて謝りたい。
そろそろ開くかなぁ〜
心 :「でもね、一緒に居たいの。尋の美味しい朝ごはん食べて
学校行きたいの。
だから、私、1人で出来る事は
ちゃんとやる。
強くなる。だから、だから…
私を捨てないでね。 恋音も
いるけど、尋がいい時もある」
当たり前ぢゃん。
強くなんかならなくて
いい。
俺はそのままの心那がいい。
恋音にとられてたまるかぁー
心那は俺の方を見ながら
しくしく泣いていた。
しばらく泣かれていたとき
俺は自分の目が開けるように
なったのを気付いた。
心那はうつむいたまま
泣いていた。
俺は怠い身体を起こして
ベットに座り
心那の涙を手で拭いてやった
心那はびっくりしたのか
泣くのを少しやめて
顔を俺の方に向けた。