ねぇ…〜私の奇跡〜
そんなくだらない会話も
長くは続かず…
あと3分
になってしまった
無口になった恋音の
胸に手をあててみると
ドクン、ドクン、ドクン
と
今にも飛び出たしそうなぐらい
存在感を主張していた
心 :「大丈夫。
なにがあっても私達は
離れないから…」
恋 :「…」
よっぽど緊張してんのか
恋音から返事は帰ってこない
心 :「そんなにドキドキしてると不整脈になるんぢゃない笑
恋音、心臓も悪いんでしょ?」
恋 :「もう、落ち着いてきたよ
さっき心那が"離れない"って
言ったから安心した」
心 :「そっか…
よかったよかった」
よくもないか…
あと1分で…
心 :「ねえ、目つぶろ?」
恋 :「なんで?」
心 :「いーから」
私達はお互いを信じて
目をつぶった
目の前が黒くなって
周りにいた人が
カウントダウンをはじめた
3
2
1