ねぇ…〜私の奇跡〜
馬心
心那Side
ーーーーーー:
パッと目をあけると
外はもう真っ暗だった。
時計を見ると
短い針が9をさしていた。
わたし…12時間も寝てたんだ…
そんな事を思いながら
寝ていると
誰かが入って来た。
最初は優にぃかと思ったけど
あの身長。あの髪。あの声。
…恋音だ!!!!!
恋音だと分かっても
身体を起こすのは怠く、
目しかあけれなかった。
私に気付いた看護師さんは
看 :「心那ちゃん、起きた?
今、先生呼んで来るからね」
私はコクンと頷いていた。
そして看護師さんは
出ていった。
恋音と2人。
先に話しかけて来たのは
恋音だった。
恋 :「心那?大丈夫か?」
大丈夫ぢゃないけど
私の事より気になる事がある
心 :「なんで、恋音がここにいるの?」
恋 :「ん〜なんででしょーか?」
なんででしょーね〜?
心 :「恋音も入院?」
もしかして私のせい?
恋 :「おぅ。俺の方が長そうだけどな…」
まぢか…
2人で医大に行くとか
やっぱ無謀だったかな〜
まぁ
退院してから死ぬ気で
2人で頑張ろう。
…
トントン…
ガラガラ〜
心 :「あっ優にぃ!!」
今度こそ本物だぁ。
優 :「起きたか。良かった、良かった。」
よかったね〜うん。んで
心 :「いつ退院?」
はやく退院して勉強しなきゃ…
優 :「とりあえずお前も、熱下がるまでな」
お前も?も?
恋音もかぁ…
心 :「恋音は?」
優 :「恋音の熱は長引く
性質なので…ね?」
性質って…物ぢゃ無いんだから
んでも、ぢゃー
また、私の方が早く退院だなぁ
優にぃに振られた恋音は
首を縦に振った。
自覚してるんだ…
熱が長引く性質って…
でも、なんか
恋音悲しそうな顔してる。
やっぱり
恋音と一緒には退院出来ない
のかなぁ…
恋音は優にぃとわたしに
恋 :「もう寝るね?」
と言い、
布団に潜った。
なんか
声が震えてたような…
泣いてるのかな…
でも、しばらくして
恋音の寝息が聞こえてきた。