ねぇ…〜私の奇跡〜
わたしは適当に売店で
雑誌を買って
尋が居る内科に向かった。
私が内科に着いたとき
凛ねぇと柚樹先生が
ちょうど出てきた。
凛 :「あっ心那」
心 :「凛ねぇ〜。
尋大丈夫だった?」
凛 :「うん、いちようね」
心 :「尋は?」
凛 :「まだ処置室。点滴してるけど、まだ目ぇ覚めてないよ」
心 :「会いたい。尋に会いたい」
凛ねぇは少し悩んでから
凛 :「着いてきて」
と、連れていってくれた。
私が連れていかれた部屋には
"処置室"と書かれていて
部屋に入ってすぐ
尋が見えた。
私は尋に近づいて
ベットの横で
尋にに話し掛けた。
心 :「ねぇ尋?
ごめんね? もっと早く帰れば
よかったね…」
尋 :「…」
心 :「尋、目を覚まして?
はやく一緒に帰ろ?」
…
私は、自分の涙が頬を伝って
行くのが分かった。
ごめんね。何も…
何も出来なくて。
ごめんね。迷惑ばっか
かけちゃって。
ごめんね。尋の自由
いっぱい奪って。
ごめんね。ごめん…
…
私、決めた。
私、強くなる。
わたしは心の中で
決心した事を口にだしてみる
心 :「ねぇ、尋?
私、強くなる。…私のせいで
こんな熱…出しちゃって…
発作まで復活させちゃって…
私、本当は尋の近くに居ない
方がいいのかな…」
…
心 :「でもね、一緒に居たいの。尋の美味しい朝ごはん食べて
学校行きたいの。
だから、私、1人で出来る事は
ちゃんとやる。
強くなる。だから、だから…
私を捨てないでね。 恋音も
いるけど、尋がいい時もある
尋は私にとって特別な存在なんだから…」
わたしは
うつむいて泣きながら尋に
ずっと語っていた。
しばらくして
誰かが
私の涙を手で拭いてくれた
ゆっくり顔をあげると
今まで寝てた尋が
私の正面にすわっていた。