愛を教えてくれた人
コンッコンッ
「入れ」
「ラン。ちょっとミオちゃんと話したいから席外してくれないかしら」
「…わかった。じゃまた後でな」
ランは頭を撫でて部屋を出て行った
「あの…話しって…」
「ああー話はもっと頼れ!!って事かな(笑)私達もお母さんがいないの。まだランが2歳の時に亡くなったのよ…ランは覚えてないと思うけどね。だから母親がいない辛さはランも私もわかるのよ」
「…」
「ランがミオちゃんに手を差し伸べたのは本当に助けたいと思ったからだと思うの。ランね街に熱が出てる奴がいても毎回無視するのよ」
「今回は携帯拾っただけで…」
「ミオちゃん…覚えてない?」
「え?」
何を…?私何かしちゃった…?
「まっランがいずれ話すわよ(笑)」
「はぁ…」
「私が話したかったのはこれだけ!だからね頼って?本当の姉妹みたいに!私は頼ってもらった方が好きよ」
アヤネさんはそう言って私を抱き締めた。なんだろう…姉弟揃って抱き締めたがるな(笑)