紙のない手紙
「はぁ…?」









俺は後ろを振り向いた。









すると、そこには映画など見たことのある、郵便局の人の格好をした女の子が立っていた。











「えらく不機嫌そうな声だね~」










女の子はさも意外といった感じの声を出して自転車から降りた。









「誰だ…あんたは?」







「あたし?あたしは…てがみ屋のリン。」










リンと言ったその子はそう言って、にこやかに笑った。













てがみ屋…?











俺はこれ以上疑問を増やしたくは無かったので、この場所に詳しそうなリンに色々と尋ねてみることにした。
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