紙のない手紙
「そうっす。亡くなったばかりの人はここがどこだか、自分がどうなってんのかわかんないっす。だから、霊魂世界を案内して、これからの事を教えるのがボク達、死神の仕事っす!」









「要はガイドさんか?」








「そうっす!」









「は~ん。えらくイメージが違うな…生きた奴を刈るのが死神だと思っていたが…」









まぁ…さっきからリンの話を聞く限り、現世でのイメージなんて当てにならない事は百も承知だかな…










「あぁ…確かに、亡くなったばかりの人はよくボク達を見て驚くっす!でも、ボクは例外っす。ボクは優秀なんで、あんまり怖がられないっす!」

















コスプレにしか見えんからだろうな……言わないのも優しさ優しさ…










「それにしては…やけに登場が遅くないか?」









「それはこの人のせいっす!」









忠時はそう叫び、リンを指差した。
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