紙のない手紙
「ふ……っざけんぬぁぁ!」








あまりの仕打ちに俺の堪忍袋は破裂した。






俺は勢いよく起き上がるとリンを捲し立てた。





「何なんだいきなり!お前は!」



「……はぁ?何逆ギレしてんのよ。」



「逆もくそもあるか!いきなり蹴られたら誰だって怒るわ!」





「はぁ?何、アンタ、蹴られた理由分かんないの?バカなの?バカなの?あんたは?」




「知るか!いったい何なんだ!説明しろ!」




「はぁ……あんたね………仕方ないわね、話してやるわよ。」









リンはそう言い放ち、馬鹿にしたような視線を寄越した。










こ、この女は……
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