紙のない手紙
「遺書ぐらいは分かるが…何で今そんな話が出てくる。」





「は?」





「だから、遺書ってのは死ぬ前に書くやつだろ?何で死んだ俺にそんな話をする。」









すると、リンは驚いて目を丸くした顔をこっちに向けた。









「う、ウソ。」






「な、何なんだよ。」








リンはあり得ないような物を見るような目でこちらを見ている。









「あんた何も聞かされてないの?」






「だから、何をだ!」








リンの態度に俺は若干腹をたてた。









すると、リンは額に手を当て大きなため息を吐いた。









「ありえない…」
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